Pest/Vermin Trouble
ゴキブリが出た、ネズミの足音が聞こえる、ハチの巣ができた—焦っているときほど、「思ったより高い」が起きやすくなります。
「3,000円〜」の広告を見て依頼したところ、現地で作業が追加され、最終的に30万円を請求されたという相談も少なくありません。こうしたトラブルは、この10年で2倍以上に増えています。
一般社団法人生活レスキュー適正表示機構(HESASO)が、水回りトラブルの現状と、適正な業者の見分け方、料金の目安を解説します。

「1,000円〜」が30万円に
深夜2時、台所でゴキブリが大量発生。検索で「ゴキブリ駆除 3,000円〜」を見て依頼。現地で調査を開始すると、次々に作業が追加され、合計22万円に。作業前に合計額の説明はなく、記録も残っていなかった。
「深夜料金」で昼間の5倍
夜10時、ネズミの足音で眠れず「24時間対応・即日駆除」の広告を見て依頼。駆除後、WebサイトにはWebサイトには「基本料金8,000円〜」とあったが、現地で「深夜料金5割増」など次々に加算され、最終的に7万円に。
「1年保証」が追加契約の入口
「ハチの巣駆除1万円・1年保証」の広告を見て依頼。駆除後、「再発防止のため薬剤散布が必要。これをしないと保証対象外」と説明され、追加で15万円を請求。保証の条件が不明確なまま契約していた。
放置すると危険と追加作業
「シロアリ点検無料」で依頼。「今のところ軽度ですが、放置すると建物が危険」と不安を煽られ、「今だけ30万円→20万円」と即決を迫られた。複数の業者から見積もりを取る余裕がなく、その場で契約。
若年層の「パニック依頼」
20代女性、一人暮らしでゴキブリ発見。「500円から駆除」の広告を見て依頼したが、訪問時に約10万円の見積書を渡され、そのまま支払った。

料金表示が不明確
「◯◯円〜」表示では出張費や追加費用が含まれず、作業後に初めて総額を知るケースが多く見られます。

作業前の同意が曖昧
「だいたいこのくらい」と曖昧なまま作業を始め、開錠後に追加費用を重ねて断れない状況を作る手口です。

記録が残らない
口頭説明のみで記録が残らず、業者の「説明した」との主張を利用者が証明できないトラブルが起きます。
事業者を選ぶとき、以下の5つを確認してください。これはHESASO認証の基準でもあります。
01.料金表が一画面で確認できるか
WebサイトまたはLPで、出張費・作業費・薬剤費・追加費用・夜間費・土日費・キャンセル料・シーズン変動費・保証費を、スマホ幅でもスクロールなしで全項目表示されているか確認してください。
良い例
悪い例
02.「本日の合計◯円」に、はっきり同意
作業前に「本日の合計は◯◯円です。よろしいですか?」と明示し、口頭だけでなくコンタクトで書面・アプリ・メールなどで記録が残る形で確認する業者を選んでください。
良い例
悪い例
03.同意の記録を残す仕組みがあるか
いつ・誰が・いくらに同意したかを、デジタルまたは書面で保存しているか確認してください。「言った」「言わない」を防ぐには記録が必須です。
良い例
悪い例
04.明細・領収書をその場で発行するか
作業完了後、その場で紙または電子(メール/SMS)で発行する業者を選んでください。「後日メールします」は届かないことが多いです。
良い例
悪い例
05.会社情報・資格を明示しているか
社名・所在地・責任者・固定電話をWebサイトと見積書に記載しているか確認してください。
害虫・害獣駆除業者が建築物内でねずみ・昆虫等の防除を行う場合、特定建築物(オフィスビル・商業施設等)を対象とするには「建築物ねずみ昆虫等防除業」の登録が推奨されます。
この登録は法律上の義務ではありませんが、登録を受けた業者は一定の基準を満たしています。
良い例
悪い例
| 出張費 |
注意: 深夜料金は通常の1.5〜2倍になることが一般的です。緊急でなければ、朝まで待つことで費用を抑えられます。 |
|---|---|
| 作業料金 |
ゴキブリ・ハエ駆除:
ネズミ駆除:
ハチの巣駆除:
シロアリ駆除:
シロアリ駆除は建物の構造や被害範囲によって大きく異なります。床下への薬剤散布が基本ですが、被害が進行している場合は木材の交換が必要になることもあります。複数の業者から見積もりを取り、作業内容を比較することが重要です。 |
| 薬剤費・再発保証 |
保証には「再発した場合の無料駆除」と「定期点検サービス」の2種類があります。どちらなのか、書面で確認してください。また、「追加作業を断った場合は保証対象外」など、適用されない条件も必ず確認しましょう。 |
| キャンセル料 |
到着前:0〜3,000円 到着後:出張費が発生する場合あり |
HESASO認証マークが証明するのは、「5つの手順を守っている」ことです。料金を先に見せ、合計額に同意を得てから作業する。記録を残し、明細を発行する。会社情報を明示する。これらを第三者(HESASO)が確認済みという意味です。
認証マークは、技術力や価格の安さを保証するものではありませんが、透明な手順によって「聞いてない!」というトラブルを防ぐことができます。HESASOがチェックするのは、「手順の透明性」です。

害虫・害獣駆除業者が特定建築物(オフィスビル・商業施設等)の防除を行う場合、「建築物ねずみ昆虫等防除業」の登録が推奨されます。これは建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)に基づく都道府県知事の事業登録制度です。
登録は法律上の義務ではありませんが、登録を受けた業者は専用の機械器具の所有、ねずみ昆虫等防除作業監督者の配置など、一定の基準を満たしています。
HESASO認証事業者は、この登録の有無にかかわらず、料金表示と同意取得の手順を確実に実行しています。
認証マークは「手順を守っている証明」ですが、認証を取得していない業者でも、きちんと手順を守っている会社はたくさんあります。
認証マークは選ぶ時の一つの目印です。認証マークがなくても、上記5つの手順(料金表示・同意取得・記録・明細発行・会社情報明示)を確認すれば、適正な業者かどうか判断できます。
「保証」があると言われましたが、条件が分かりません。何を確認すればいいですか?
保証の条件は、契約前に書面で確認してください。以下の5点を明確にしましょう
口頭だけの説明は避け、必ず書面に残してもらってください。「保証」を理由に高額な追加作業を勧められる事例が多発しています。
作業前にキャンセルできますか?料金はかかりますか?
業者が現地に到着する前なら、多くの場合は無料でキャンセルできます。ただし、一部の業者は3,000円程度のキャンセル料を設定しています。現地到着後のキャンセルは、出張費(3,000円〜5,000円)または全額がかかる場合があります。依頼時に必ず「キャンセル料はいくらですか?」と確認してください。キャンセル料が不明確な業者は避けるべきです。
HESASO認証マークがある業者は安心ですか?
はい、認証マークは「料金を先に見せる」「合計額に同意を得る」「記録を残す」という手順を、第三者が確認済みという意味です。「聞いてない!」というトラブルを防げます。ただし、認証マークは技術力や価格の安さを保証するものではありません。認証マークは「手順の透明性」の証明です。料金や技術は、複数の業者を比較して判断してください。
認証マークがない業者は悪い業者ですか?
そうではありません。認証マークは「手順を守っている証明」ですが、認証を取得していない業者でも、きちんと手順を守っている会社はたくさんあります。認証マークは選ぶ時の一つの目印です。認証マークがなくても、①料金表が一画面で見える、②合計額に同意してから作業、③記録を残す、④明細をその場で発行、⑤会社情報を明示、の5つを確認すれば、適正な業者かどうか判断できます。
認証取得にはどのくらい時間がかかりますか?
書類審査と実地確認を合わせて、通常1〜2ヶ月程度です。すでに5つの手順を実践している事業者なら、改善要請なくスムーズに認証取得できます。手順が一部不十分な場合、改善期間を考慮して2〜3ヶ月かかることもあります。詳しくは入会案内ページをご覧ください。

HESASO認証事業者とトラブルになった場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。
ただし、私たちができるのは「認証基準の確認」と「改善要請」です。法律判断・返金交渉・示談調整などは、専門機関をご案内します。
返金交渉やトラブル支援
消費生活センター
法律相談
法テラス
許認可の疑い・悪質事案
警察相談
見せてから、同意してから。
これが、新しい安心。
料金を隠さず、手順を守る。
それだけでトラブルは減らせます。
消費者の方へ