不用品回収トラブル

Junk Removal Trouble

引越しや大掃除で不用品を処分したいとき、「トラック積み放題9,800円」などの広告を見て業者を呼んだ結果、作業後に高額請求されたり、高いキャンセル料を求められたりするトラブルが後を絶ちません。近年は不用品回収サービスの相談件数も急増しており、特に「積み放題」を謳う業者とのトラブルが目立ちます。

このページでは、不用品回収業者を選ぶ際に知っておくべきポイント、適正業者の見分け方、HESASOの認証基準、トラブル時の相談窓口について解説します。

典型的なトラブル事例

  • 積み放題の高額請求

    「軽トラ積み放題9,800円」の広告を見て依頼。作業後に「階段の追加を超えたので追加料金」「地域料金」「作業費」などを次々と加算され、最終的に15万円を請求された。

  • 無料回収から高額請求

    「無料で回収します」とアナウンスしながら巡回していたトラックに依頼。積み込み後に「運搬費2万円」を請求された。断ると近隣の空き地に不法投棄されていた。依頼者も有害廃棄物処理法違反で自治体から勧告を受けた。

  • 不法投棄による連帯責任

    格安で回収してもらった不用品が、近所の空き地に不法投棄されていた。依頼者も有害廃棄物処理法違反で自治体から勧告を受けた。

トラブルが起きる原因

  • 料金表示が不明確

    「◯◯円〜」表示では出張費や追加費用が含まれず、作業後に初めて総額を知るケースが多く見られます。

  • 作業前の同意が曖昧

    「だいたいこのくらい」と曖昧なまま作業を始め、開錠後に追加費用を重ねて断れない状況を作る手口です。

  • 記録が残らない

    口頭説明のみで記録が残らず、業者の「説明した」との主張を利用者が証明できないトラブルが起きます。

  • 出典:国民生活センター「暮らしのレスキューサービスに係る消費者相談の概況」(消費者委員会 配布資料1-1、2025/2/18)

適正業者の見分け方

  • 01.料金表が一画面で確認できるか

    出張費・作業費・処分費・追加料金(階段・深夜)・キャンセル料を税込で、スマホ幅でもスクロールなしで全項目表示されているか確認してください。

    良い例

    • 主要料金がすべて税込で明記され、スクロールなしで確認できる

    悪い例

    • 「軽トラ積み放題9,800円〜」だけ大きく表示
    • 追加料金は別ページ
    • 「詳しくはお電話で」と記載
  • 02.「本日の合計◯◯円」に、はっきり同意

    積み込み前に「本日の合計は◯◯円です。よろしいですか?」と明示し、口頭だけでなく書面・アプリ・メールなどで確認する業者を選んでください。

    良い例

    • 合計金額を提示し、同意のサインまたはアプリで確認。
    • 作業内容と金額がセットで確認できる

    悪い例

    • 「だいたい2万円くらいですかね」と曖昧
    • 作業しながら追加料金を重ねる
  • 03.同意の記録を残す仕組みがあるか

    いつ・誰が・いくらに同意したかを、デジタルまたは書面で保存しているか確認してください。「言った」「言わない」を防ぐには記録が必須です。

    良い例

    • 日時・金額が記録される(アプリ/書面)
    • 見積書に「上記金額に同意する」欄と日時

    悪い例

    • 同意なしに夜間割増を支払っても証拠がない
    • 「電話で説明しました」だけで記録なし
  • 04.明細・領収書をその場で発行するか

    作業完了後、その場で紙または電子(メール/SMS)で発行する業者を選んでください。「後日メールします」は届かないことが多いです。

    良い例

    • 作業完了後、その場で明細・領収書を発行
    • メールまたはSMSでも送付

    悪い例

    • 「後日メールします」と言って発行しない
    • 「領収書は本社から郵送」と言われて来ない
  • 05.会社情報・資格を明示しているか

    個人(家庭)からの回収には「一般廃棄物収集運搬許可」が必須です。
    許可番号がWebサイトに明記されているか、自治体(市区町村)から直接許可を得ているか確認してください。

    必要な許可

    • 「一般廃棄物収集運搬許可」が必須
    • 自治体のWebサイトに「一般廃棄物収集運搬業許可業者一覧」が公開されていますので、業者名を照合して確認してください

    よく混同される許可

    • 古物商許可: 買取には必要ですが、廃棄物回収には対応していません
    • 産業廃棄物収集運搬許可: 事業者向けで、家庭ゴミには使えません

料金の目安

積み放題プランの相場

トラックサイズ 容量目安 料金相場(税込) 備考
軽トラック 約3㎥ 15,000〜30,000円 荷台:長さ2m×幅1.4m、高さ1〜1.2mが一般的
1.5tトラック 約6㎥ 30,000〜50,000円 軽トラの約2倍の容量
2tトラック 約8㎥ 50,000〜80,000円 家一軒分の不用品に対応

追加料金の詳細

項目 料金目安(税込) 発生条件
階段料金 1階ごとに1,000〜3,000円 エレベーターなしの集合住宅
深夜・早朝料金 基本料金の20〜30%増 18時以降、または8時前の作業
家電リサイクル料 エアコン990円、冷蔵庫3,740円〜 法定料金(家電リサイクル法に基づく)
解体料 1点につき3,000〜10,000円 家具の分解が必要な場合
吊り下ろし料 10,000〜30,000円 窓やベランダから搬出する場合
  • 「積み放題」と表示されていても、これらの追加料金は別途かかる場合があります。見積もり時に必ず確認してください。

単品回収の相場

  • 冷蔵庫(小型): 4,000〜6,000円(+家電リサイクル料3,740円)
  • 洗濯機: 3,000〜5,000円(+家電リサイクル料2,530円)
  • エアコン(取外し込): 5,000〜8,000円(+家電リサイクル料990円)
  • ベッド(シングル): 3,000〜5,000円(マットレス別料金の場合あり)
  • タンス(大型): 5,000〜8,000円(解体が必要な場合は+3,000円)
  • ソファ(2人掛け): 3,000〜6,000円(3人掛け以上は+2,000円)

HESASO認証マークの意味

HESASO認証マークが証明するのは、「5つの手順を守っている」ことです。料金を先に見せ、合計額に同意を得てから作業する。記録を残し、明細を発行する。会社情報を明示する。これらを第三者(HESASO)が確認済みという意味です。

認証マークは、技術力や価格の安さを保証するものではありませんが、透明な手順によって「聞いてない!」というトラブルを防ぐことができます。HESASOがチェックするのは、「手順の透明性」です。

認証が約束していること

  • 料金を事前に見せる
  • 作業前に「今日の合計いくらか」をはっきり伝える
  • その同意を記録に残す
  • 作業後すぐ明細を渡す
  • 会社名・住所・資格などをきちんと公開している

不用品回収業で特に重要な3つの基準

1. 料金の事前明示

Webサイトに料金表を掲載(内訳を含む)。積み放題の場合、荷台の高さ制限を明記。追加料金が発生する条件を事前に説明。

2. 書面での同意取得

作業前に、品目・料金・追加条件を記載した書面を提示。顧客が内容を理解し、署名または同意の記録を残す。

3. 法令順守(許可の明示)

一般廃棄物収集運搬許可番号をWebサイトと名刺に明記。許可のない自治体では作業しない(対応エリアを明確化)。

認証マークがない=悪い業者、ではありません

認証マークは「手順を守っている証明」ですが、認証を取得していない業者でも、きちんと手順を守っている会社はたくさんあります。

認証マークは選ぶ時の一つの目印です。認証マークがなくても、上記5つの手順(料金表示・同意取得・記録・明細発行・会社情報明示)を確認すれば、適正な業者かどうか判断できます。

事業者の方へ

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消費者の方へ

認証事業者はまだ多くありませんが、今後増えていきます。

よくある質問

  • 「一般廃棄物収集運搬許可」がない業者に頼むとどうなる?

    無許可業者に依頼すると、以下のリスクがあります:

    • 不法投棄された場合、依頼者も廃棄物処理法違反で罰せられる可能性
    • 料金トラブルが起きても、業者が行方不明になりやすい
    • 自治体から指導を受ける場合がある

    「古物商許可」や「産業廃棄物収集運搬許可」は、家庭からの不用品回収には使えません。必ず「一般廃棄物収集運搬許可」を確認してください。

  • 「無料回収」は利用しても大丈夫?

    すべてが悪質とは限りませんが、以下の条件を満たす場合のみ利用を検討してください:

    • 買取と併用 → リユース可能な品が多い場合、買取額で相殺し実質無料
    • 条件付き無料 → 「冷蔵庫のみ無料、他は有料」など明記

    「全品無料」「何でも無料」を強調する業者は、後から別名目で請求する可能性が高いため避けてください。

  • 作業前にキャンセルできますか?料金はかかりますか?

    業者が現地に到着する前なら、多くの場合は無料でキャンセルできます。ただし、一部の業者は3,000円程度のキャンセル料を設定しています。現地到着後のキャンセルは、出張費(3,000円〜5,000円)または全額がかかる場合があります。依頼時に必ず「キャンセル料はいくらですか?」と確認してください。キャンセル料が不明確な業者は避けるべきです。

  • HESASO認証マークがある業者は安心ですか?

    はい、認証マークは「料金を先に見せる」「合計額に同意を得る」「記録を残す」という手順を、第三者が確認済みという意味です。「聞いてない!」というトラブルを防げます。ただし、認証マークは技術力や価格の安さを保証するものではありません。認証マークは「手順の透明性」の証明です。料金や技術は、複数の業者を比較して判断してください。

  • 認証マークがない業者は悪い業者ですか?

    そうではありません。認証マークは「手順を守っている証明」ですが、認証を取得していない業者でも、きちんと手順を守っている会社はたくさんあります。認証マークは選ぶ時の一つの目印です。認証マークがなくても、①料金表が一画面で見える、②合計額に同意してから作業、③記録を残す、④明細をその場で発行、⑤会社情報を明示、の5つを確認すれば、適正な業者かどうか判断できます。

  • 認証取得にはどのくらい時間がかかりますか?

    書類審査と実地確認を合わせて、通常1〜2ヶ月程度です。すでに5つの手順を実践している事業者なら、改善要請なくスムーズに認証取得できます。手順が一部不十分な場合、改善期間を考慮して2〜3ヶ月かかることもあります。詳しくは入会案内ページをご覧ください。

トラブルを相談したい

HESASO認証事業者とトラブルになった場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。
ただし、私たちができるのは「認証基準の確認」と「改善要請」です。法律判断・返金交渉・示談調整などは、専門機関をご案内します。

こんな時は、ここに相談を

見せてから、同意してから。
これが、新しい安心。
料金を隠さず、手順を守る。
それだけでトラブルは減らせます。